リバイバル近況報告
ココではタカ坊の近況を随時報告してまいります。
2002/04/12
もうご存知の方ばかりでしょうけれども、
私はこのHPを立ち上げる以前に携帯電話の
コンテンツサービスを利用したページを
作っておりました。(現在は閉鎖されています)
当時はまだネットオークションの存在も知らず、
思い出のマシンたちは永遠に思い出の中だけのものだと
信じ込んでおりました。しかし、ひとたび
ネットオークションの世界に飛び込むと、
あるわあるわ!出るわ出るわ!
もうあきらめていた宝物が次から次へと出てきます。
意地になって高額で落札したものもあれば、
そうもいかずに逃してしまった物も当然あります。
そんな中、今回ご紹介するのは長年憧れ続けてきた
8分の1クラスのエンジンバギーたちです。
東模(トーモ)のルーパス・バハSTというモデルです。
現在ではメーカー自体がすでに存在せず、とても希少な1台です。
つい先日ネットオークションにて落札しました。
私一人ではサーチしきれず、ネット仲間からの情報提供を
受けた結果、晴れて落札と相成りました。
貴重な情報を下さった皆様、本当にありがとうございました。
ボディの装着後もむき出しとなるフロントサスペンション周りが
とてもメカニカルな印象を放ちます。オプションのオイルダンパーが
装着されています。フロントバンパーはカイダック(樹脂)製の板で、
障害物を乗り越えやすくするために上向きの角度が
付けられています。現在から見れば空力的に見ても
大変無理のあるデザインですね。もっとも、現在の4駆マシンでは
フロントバンパーさえも必要なくなってしまいました。
当時はリア駆動が常識でしたので、これで良かったのです。
追記(4/15) この上向きバンパーはジャンプ時、
フロントをアップさせてリアから着地させるのにとても
効果があるそうです。無理があるどころか、とても理にかなった
仕組みだったんですね〜。私の勉強不足でしたm(_ _;)m
エンジンはリアのオーバーハング上に搭載されます。
この当時のリア2駆バギーとしてはごく標準的なレイアウトでした。
京商のサーキット20、三共シグマ&パンサー、ヒロボーラッシャー8、
東模ファンコ、そしてルーパス、石政ラットバギー・・・そのどれもが
同じようなレイアウトを持っていました。
本邦初公開! 私の20年来の愛車、サーキット20バギーです。
私が中学生だった頃、友人から譲り受けたもので、初期モノのシャーシに
フィアット131アバルトラリーのボディを被せています。
このボディはサーキット20の人気が4駆マシンに押されがち
となった末期ごろに発売されたもので、希少と言えましょう。
当時アリタリアロゴのステッカーが入手できず、そのために
オリジナルの塗装を施してあります。
追記(4/15) 実車でよく似たカラーリングがありますが、当時
ボンネットからドアにかけての複雑なマスキングを施す自信がなくて
適当にアレンジした結果、このようにした記憶があります。ですから
完全なオリジナルとは呼べず、実車のアレンジ版と言えましょう。
サーキット20のシャーシです。
ノーマルのメカボックスは防塵性がいまひとつでしたので
当時大流行していた食品用密閉容器に交換してあります。
リンケージロッドを通す穴にボート用のゴムブーツを付けるのも
当時の定番でした。フロントシャーシ周辺に
自作のアンダーガードが付いています。前のオーナーの方が
苦労して取り付けられたようです。
サーキット20のエンジン周辺です。エンジンは
エンヤ21Xレーシングで、当時OSの21FSR−C−ABC
と並ぶ最強クラスのエンジンでした。
マフラーは京商の純正品で、当時最も静かなものでした。
他社ユーザーにも多く使われていたようです。
このエアクリーナー、メーカー名等は忘れてしまいましたが、
見覚えのある方にはとても懐かしい品ではないでしょうか?
おっと、話が逸れてしまいました。そろそろルーパスに話を戻しましょう。
ルーパスのエンジン周辺です。こちらもエンジンは
エンヤ21Xレーシングです。ジャンク・コンディションのため
かなり汚れていますが、これも回るようにしたいと考えています。
マフラーは東京堂の製品で、出口部分のほかにマフラー全体も
取り付け角度が変えられるようになっています。
雑誌では何度も目にしましたが実際に見たのはこれが初めてです。
また、ろ紙式のエアクリーナーも当時の定番でした。
ルーパスの基本レイアウトが他社とよく似ていることは
前述しましたが、東模の特徴的な部分をここでご紹介します。
リアフレームとギアボックス周りが一体の鋳造物でできており、
さらにリアのスイングアーム内にタイミングベルト(レーシング
仕様ではチェーン)が内装されていることです。
精度が要求される部分を一体式とすることで、組み立てを容易にし
長期使用による狂いをなくそうとのねらいなのです。
車重の面からは、必ずしも有利とは言えませんが、
駆動輪のトラクションを上げる意味では有効だったことでしょう。
同じ世代の2台、どちらもかなりのご老体ですが、
互いにライバルの存在が気になるようで、とても活き活きとした
表情に見えてくるのは私だけでしょうか?
サーキット20は2年前にフルメンテを施してありますが、
ルーパスも走行可能な状態にすべく、今後じっくりと
オーバーホールを施していきたいと思っております。